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中国山地百年会議とは

私たち「みんなでつくる中国山地百年会議」は、中国山地に連なる一人ひとりの暮らしや地域の諸問題をともに考え解決し、 持続可能な地域づくりを目指し、知識・知恵・経験を融合させるためのコミュニケーションを充実させるための開かれたプ ラットフォームです。今後100年間毎年発行を目指す『みんなでつくる中国山地』出版事業を活動の心柱とし、中国山地の 活動をつなげるための各種実践プロジェクトの推進、データベースの充実、学びの提供を目指しています。

以下は、『みんなでつくる中国山地2020(創刊号)』に掲載されたメッセージです。

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2019年春、 過疎という言葉が生まれた島根県在住の5人が発起人となって 「中国山地編集舎」を立ち上げました。私たち の裏にあったのは、2020年が日本 の大きなターニングポイントになるという予感でした。
戦後の日本は高度成長を経て経済的に豊かになりましたが、一方で、都市の と地方の過という2つの を抱えた、歪んだ社 会になりました。 消費しながら経済成長を目指す社会は環境や生態系を危機にさらしています。 そして人口減少と経済成 長の終わりに立ち至った日本の転換点の象徴として、東京オリンピック・パラリンピックがあると感じてきました。
今、経済的な利益を追求する社会から、持続可能な社会へとシフトをするときです。取られた資源を循環させながら、人々は 地域やコミュニティを育み、互いに動け合えるような社会を目指すべきではないか、結果的に東京オリンピック・パラリン ピックは延期されましたが、新型コロナウイルスの発生と流行は、この 転換点を五輪以上に鮮やかに浮き彫りにしています。 これからの社会を機想する上で、私たちが住む中国山地は、過疎に悩まされる後進地域ではなく、時代の最先端にあると感 じています。人口減少にも負けず、 小規模な地域が分散しながらやかにネットワークを構築しています。生産と消費を地域 内で環させる未来の社会を構築するとき、この中国山地はその舞台としてふさわしい地域です。
100年先を見通すことは誰もできません. しかし、この地域をどのように後世に 引き継ぐべきかを考え、行動することはで きます。必要なのは「100年先を見据える視座」です。
「地元から、世界を割り直す!」。この特集に込めた思いを実現するために、 私たちはこの年刊誌「みんなでつくる中国山地」 を100年間発行し続けることを目標に掲げます。本当に連成できるのか、私たちにも分かりませんが、100年先に思いをは せながら、地域をどう引き継ぐのかみんなで考え、一歩ずつ動き出すことはできます。

2020年10月31日、「みんなでつくる中国山地百年会議」を立ち上げます。中国山地に暮らす人々が出会い、つながり、学 び合う。次の100年をみんなでつくるプロジェクトを始めます。